BALI thorugh Media: バリ島にいく前に!: レンタカー

1999.5.18 更新

●レンタカー

レンタカーを使いたいかたは、どうぞお使い下さい。とめはしません。
でも、私は、今のバリ島では自分で運転する気にはなれませんし、 人に奨めもしません。

以下に、運転しないし、奨めない理由を書きます。
レンタカー屋についての情報は一切書いていませんので、 そういうものをお求めのかたは、他をあたってください。



問題点:

  1. 交通事情が危ない。

    • 運転が乱暴
    • 道が狭い
    • 信号が少ない
    • 夜は暗い
    • 運転マナー・交通文化が違う など

    行った人は知っていると思いますが、バリの人はすごい運転をします。 動態視力がいいのか、反射神経がいいのか、実際事故率も高いのか、 日本の基準でいうと、とても安全運転とはいいがたい人のほうが多い。 こちらがいかに気をつけていても、意味ないですね。 いつものつもりでつっこまれたら、こっちはニブいんですから、アウトです。

    特に最近は、 自動車の数も増え、ヘタクソドライバーの率があがってきているので、 要注意です。 昔は神技的にうまいドライバーが多かったんですけどねえ。

    なお、外国ならどこでも多かれ少なかれあることですが、 ウィンカーやハザードの意味するところなど、 運転する際の慣習にくいちがいがあります。 その点も注意が必要です。
    どう違うかは、あえて書きません。


  2. 交通事故に対するメンタリティが日本人とどうやら違う。

    具体例をそんなに知っているわけではないので、断言はさけますが、 事故の加害者、被害者、被害者の家族たちの心理状態は、 日本での日本人どうしの事故の場合とくらべて、 どうやらかなり異質のようです。

    交通事故で亡くなった場合、 天寿をまっとうできていないので、生まれ変わることもできず、 大変不幸な状態に陥る、 という宗教上の背景もあるとの話もききます。

    ともあれ、いざ当事者となってしまったときに、 どういう態度をとるべきなのか、私にはわかっていません。


  3. 事故ったときの処理(民事/刑事/保険)がめんどう。

    日本みたいに、 保険屋さんがすべて手をまわしてくれるようなことは期待できません。 あまり愉快でも簡単でもない処理に追われて、 せっかくの旅行がだいなしになりかねませんね。

    なお、インドネシアの法律や事例にはなじみがないでしょうし、 担当となった警察官にどの程度遵法精神があるのかわかりません。 車を運転するつもりならば、 あらかじめ最低限のことは調べておかないと心配ですね。


  4. 事故ってけがを負った場合、医療事情が万全でない。

    日本と同等の医療体制を求めるのは非現実的です。
    交通事故では、 救急医療のクオリティが生死をわけることだって珍しくありません。 また、下手に治療をうけたために、日本で再手術、 しかも後遺症がのこった、なんてことにならない保証はありません。
    なお当然のことながら、バリ島では日本の健康保険はききませんので、 多額の現金が必要となるでしょう。


  5. 車両のつくりが華奢。

    最近は、日本車もヨーロッパ車にならって、 搭乗者に衝撃がいかないような工夫がいろいろなされています。 インドネシアで走っている自動車の多くは、 まだそういうレベルに達していないようです。

    また、自動車の日頃のメンテナンスも、 日本のレンタカー屋のようにはいかないでしょう。 乗る前によく点検できる、時間と技術とをもっている必要があります。


  6. 村の中にはいっていくと、わけわからない。

    地図にのっていない道がたくさんあります。 バリ人はとても方向感覚がよいので、 それが前提の交通事情になっています。 自分は方向オンチ気味かな、 と思う人は、あきらめてください。


  7. 警官に難癖つけられてわいろを要求されるネタになる。

    たとえば、道に迷って、一方通行に逆進入しちゃったりすると、 その出口には、なぜかちゃんとおまわりさんが待っています。
    で、公然とワイロを せびられたりすることでしょう。
    バリに限った話ではないようですが、 警官は必ずしも正義の味方ではありません。



対策:

  1. 交通事故をおこさない工夫。

    たいていの場合、 おそらく自分が運転するよりも、 バリの交通事情になれたバ リ人ドライバーを雇うほうが、 事故にあう確率は減るでしょう。


  2. 事故った場合にそなえた事前の対処。

    名のとおった旅行代理店を通してドライバーを雇い、 責任を明確にもたせる形が望ましいでしょう。
    さらに、その窓口となる担当者が日本人であるにこしたことはありません。

    なお、ちゃんとしたガイドをつけた場合、交通上のメリットもあります。
    バリ島ではお祭りがなにごとにも優先しますから、 お祭りを実施するためには公道であろうが簡単に通行止めになります。
    どこそこの村で大きな祭りがある、なんてことは、 調べればわかることですから、 まともなガイドなら、そういう渋滞にはまらない工夫をしてくれます。


こんなこと書いてると、 そのうちレンタカー業者や個人営業のドライバーから叱られそうですね。

たしかに、海外の危険を心配しはじめたらきりがないですから、 ここまでいうことないだろう、とも思います。
でも、私としては、今のバリ島で自分で運転する気にはなれませんし、 人にレンタカーを奨める気にもなれません。 近しい人(ただし旅行者)が運転しようとしているのを知った場合は、 積極的に抑止すると思います。


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