水のきれいなビーチに行きたいと思っていた。
海にそれほど関心のない連れ二人は買い物に行くので明日は二手に分かれての行動になる。
ガイドを見て手ごろなところを検討する。
地図上ではサヌールが近そうだ。距離が大体16km位あるだろうか。
タクシー(メーター乗り)で初乗り料金が1,500RPに550RP/kmだからトータル1万RPちょっとか。
ホテルの専属のガイド(マデという)に相談したらサヌールまでの送迎で4万RPだという。
ヌサドゥアだったら3万RP。
ヌサドゥアは湾をぐるっと遠回りしなくてはならないから、かえって遠く高いと思ったのに意外だった。
ヌサドゥアならウルワツにも足を伸ばせそうだ。
タクシーを拾ってサヌールに行くか、ホテルのトランスポートを頼むか。
タクシーをつかまえて価格交渉してサヌールに行くというのも興味があるが、ホテルのトランスポートなら帰りの心配もないし安心感があるから今回はそれにしようと考えた。 それならウルワツにも行きたい。マデに交渉しに行く。 話を聞いてみるとヌサドゥアはマリンアクティビティが主で、ビーチもそれかホテルのプライベートビーチらしく、フリーで海水浴ができるようなところをあいにく知らないという。 サヌールなら大丈夫ということで結局当初の考えどおりサヌールに行くことにした。 ホテル〜サヌールのトランスポート、海水浴のあとピックアップしてもらいウルワツへ行き、見物後にホテルへ戻るというコースで5万RP。 これだとタクシー代のみよりも安いかもしれない。
初めてクタをでる。町外れに向かうと観光客相手の店に代わってバイク屋や家具屋など住民のための店が現れる。
給油のためにスタンドによる。ガソリン1L=700RP。
土産に持って帰りたいくらい安いが、こちらの物価を考えるとバリニーズにとっては決して安くない。
ナシ・ゴレンが1,500RPだからその半額程度。
日本でチャーハンの半額というと300円前後か。
それに物価換算をしなくても実はそれほど安くないかもしれない。
日本のガソリン代の半分を占めている税金を引いたら変わらない金額になる。
バリには揮発油税がないだけかもしれない。
郊外はたんぼがあり、牛がいて、のどかな風景である。
20分位走っただろうか?サヌールについた。 行き止まりの道の先に海が見える。 サヌールのどのあたりなのか良くわからない。 待ち合わせ時間を3時にしてガイドのマデと別れた。 まだ12時前だからまるまる3時間ある。(とこのときは思った。)
浜辺は人気がまばらで静かだ。歩行販売員もいない。
マリンアクティビティやグラスボートを勧めるのが二人来ただけだ。
一人は日本語を話し、他方は英語だった。
どちらもしつこくなく、紳士的だった。
真っ青な海と空、白い砂浜。来て良かった。
浜にはマングローブ?並木があって涼しい木陰があるのでパラソルは要らない。
適当な木陰に敷物を敷いていると若い男が寄ってきた。
またか、勘弁してくれよと思いつつまじめに応対してしまう。
日本語は話せないようで英(単)語で会話する。どうやら目的はガイドと
トランスポートらしい。もう明日も予定が入っているしサヌールは
今日だけだと言ったら残念そうにであったが納得した。
が、立ち去らない。
なんだか世間話に付き合わされてしまう。
どうやら悪い人間ではないというのはわかったが。
しばらくして水に入りに行く。二人できたので荷物番と交替になのだ。 サヌールは珊瑚礁のおかげで波は沖合いで止められ、とても穏やかである。 午後は引き潮になってしまい、水がだいぶなくなってしまったが、水着でなくてもずいぶん沖まで歩いて行けてしまう。 水はとてもきれいで透明だ。魚や雲丹などが良く見える。 しばらくして戻ると、彼はいなくなっていた。昼ご飯を食べに帰ったとのこと。(話しがしたかっただけなのだろうか?)
人通りもなく海にも人がまばらで静かな良い時間を過ごせた。 3時間は結構長いかと思ったが昼食を食べるとなるともうあまり時間が無くなった。(昼食時間のことは考えていなかった。) 待ち合わせ前に食べてしまおうと通りの方へ向かった。
石釜で焼くピザ店があるとガイドにあったのでそこに行こうとしたが、どうやら自分達がいる場所はサヌールのかなり北の方らしく、そこへ行ってしまうと待ち合わせ時間に間に合わないので断念。
近場でワルンを探すことにした。
ジャラン・ダナウ・タンブリンガンに出てすぐ通りの向側にワルンがあった。
日本人らしきグループが食事をしていて、あそこなら大丈夫そうだと思ったがいかんせん店が狭く他の店を探したが結局店見つからず、そこに戻った。
ナシ・ゴレンとソッスロを頼んだ。
先に日本人が食べていたから価格交渉をしなかったが5,000RP(おそらくナシ・ゴレン2,000RP、ソッスロ500RP)だったので妥当な線だ。
(後でガイド氏に日本人観光客の価格としては安いと聞いた。ただ、バリニーズが行けばナシ・ゴレンは1,500RPだろうとのこと。)
ナシ・ゴレンは色も味もホテルの物とはだいぶ違う。
辛味(サンバル?)が聞いていて結構いける。
待ち合わせ時間3時の5分前に待ち合わせ場所に行ったらすでにマデが待っていた。 すぐにウルワツへ向かう。 1時間はかからないと思うから4時ごろには着いてしまうだろう。 待ち合わせ時間を4時にするか、食事を後にすれば良かったと後悔。
クタまでの道中、往きにも見たのだが何かの養殖場がある。 マデに尋ねたら、エビだと言う。張ってある水は海水だろうか? その先にはマングローブの林がある。
(日本も援助(ODA)しているマングローブの植林プロジェクトで JICAマングローブ・センターという) クタを通り過ぎ、空港を過ぎ、ウルワツまでは結構走った気がする。 入り口で拝観料1,000RPを支払う。 サルンを巻いてない人には黄色い帯が貸し出される。 しばらく進むと階段があって、登り切ったところに寺院がある。 その敷地には入れない。わきを迂回するとすぐに断崖の上に出る。 眼下に海が広がり右手前方に岬が見える。距離があるせいか波がやけにゆっくりと進んでいく。
時間が早すぎるし、夕日を特に見ようとは思っていなかったのだが、折角来たのだしマデの勧めもあって夕日を見て帰ることにした。
断崖伝いに右回りに進んでいくと結局さっき通った階段の下に出た。
そのまま階段の下を通り過ぎて進むと反対側の断崖の上に出る。
こちらもなかなか良い眺めだ。
途中薮というか林というかそんなところを過ぎて奥へ行くと別の岬が見える。
もっと時間をつぶせる場所かと思っていたが一通り回ってしまったようだ。 日没までにはまだまだ時間がある。(もっとサヌールでゆっくりすれば良かった。) 草の上に腰をおろしてマデといろいろ話しをして時間をつぶした。 カタコトだが日本語と英(単)語でだいたい話しは通じる。 ここウルワツ寺院には猿がたくさんいる。これがイタズラな猿で、観光客の眼鏡やカメラ、ネックレス等を奪って逃げてしまう。 そうすると地元の子供達がエサを持って猿を追いかけ、猿と交渉にあたる。 首尾良くエサと交換に物が取り返すことができたときは成功報酬を払うらしい。 謝礼の相場は3,000〜4,000RPだそうだ。
われわれは、マデや寺院の人がたびたび注意してくれたおかげで
なにも取られずに済んだが、眼鏡を持っていかれたドイツ人と地元の子供達が猿を追いかけていくのとすれ違った。
その後、無事眼鏡を取り返せた彼らが戻ってきた。
6時近くなって夕暮れが近づき、寺院わきの断崖に戻った。 ゆっくりと沈む夕日を待ったが、最後は水平線の雲に邪魔をされてしまった。
ウルワツを後にしてクタへ戻る。
ジンバランのインターコンチネンタルホテルのあたりにいくつかヘアピンカーブの続く坂がある。
この坂の途中からクタの方向を見るとクタの海とブノア湾の両方を見ることができる。
夕食はガン・ポピーズIにあるイタ飯屋さんへ。 ピザを種類と手打ちフィットチーネを食べた。 どちらもイマイチ。 ピザはドゥーは良いけど、チーズが少ない。 全部で4万RPちょっと。
食後、ジャラン・レギャンでガムランの練習を見かけた。 なんでも生の演奏はいいもんだ。 でもどうしてカナヅチなんだろう?
サークルKで水などを買って帰る。