今日もマデにトランスポートを頼む。今日は4人一緒に観光である。
9:00にマハラニ・ホテルを出発する。
昨日の車はSUZUKIの1BOXだったが、今日の車はTOYOTAのKijangというオフロード4駆だ。
途中、かなり渋滞する。
夏休みのせいだとかで(インドネシア人)観光客が増えているからだそうだ。
よくこれで事故が起きないなというほど皆車間を詰めて走る。
マデに、「これで良く事故が起きないね。」というと、結構事故が多いと言っていた。(-_-;
信号待ちなどで車が止まると、新聞を売りにくる。
クタでは日本のスポーツ新聞を売っていたりしたが、ここでは日本語の新聞はなかった。
見る予定ではなかったバロンダンスを気が変わって見るためにバトゥブランに立ち寄る。一人8,000RP。
開始は9:30だったので、入場したときはもうすでに始まっていた。
最初からきちんと見るのだったらクタをもっと早い時間にでなければならない。
観光バスが何台か入ってきているくらいなので場内は満席に近い状態で、4人ともばらばらに座った。
台湾系だろうか?オリンピック選手団のように制服を着て胸にバッヂをつけている一団もいる。
終わった後、写真を撮るために舞台へ。
ガムランの奏者が写真に一緒に入ってくれる。
途中、道路わきの空き地で葬式をやっていた。
遺族らしき人々は黒い衣装をしている。
火葬にするのは、一旦土葬にして数十日経ってかららしい。
取り乱した人がいないように感じたのは時間が経っているからだろうか。
マデによれば、交通事故など不慮の事故で死んだ人は天寿を全うしていないということで火葬にはしてもらえないらしい。(土葬のまま)
どこをどう走っているのかわからないのだがやがて峠へさしかかり、ヘアピンカーブを登ると展望台があった。(レストランの前なのでそこの駐車場かもしれない。)
眼下にライステラスが広がり、と思ったら稲ではなくて、豆などが植わっていた。
彼方には海も見える。
のどかな風景だ。
展望台をあとにしてブサキへ向かう途中の峠の展望の良いところでふたたびたちどまった。
こんなところにもTシャツや扇子等の土産物を売っている歩行販売員がいる。
クタで値切っても1枚7,000RPぐらいであろうTシャツを5枚1000円≒4,000RP/枚で売るという。
柄が気にいれば買ったのだがイマイチ気に入ったのがなかったので買わなかった。
我々は何も買わなかったが、なぜかマデが果物を買わされていた。
この辺りは立ち止まる観光客も少ない。
おそらく土産物はほとんど売れないだろう。収入はきっと少ないのであろう。
そういった苦しい台所事情を知っているからかマデも断わりきれなかったらしい。
それを見てTシャツを買わなかったことを少し後悔した。
ほどこしをするようなつもりではない。
どうせいずれ土産用に買うつもりであったから、同じ買うならここで買ってあげれば良かったと思ったのだ。
拝観料は400RP/人か。他にお布施として20,000RP/4人を払った。
今日は珍しく天気が良くない。
高原にきたせいか雨が降りそうな天気だ。
寒いかと思ってパーカーを持ってきたがそれほど涼しくはなかった。
広場から割れ門への急な階段を登って振り返り、景色を見るがやはり天気が悪いために霞んでしまいぱっとしない。
割れ門の間には鉄の柵の普通の門があり、中にはいれないようになっている。
だから境内には入れないかと思っていたが、一旦階段を降りて寺院の左側から奥へ登っていくと入れた。
境内を通り抜けてぐるっと一周して反対側から広場へ戻る。
土産物屋を覗きながら参道を下る。
もうシーズンオフでクタでは売っていなかったランブータンやドリアンを売っている。
どうもさっきから生ゴミの腐ったような匂いがすると思ったらドリアンだったようだ。
ドリアンはパスして、ランブータンとシラックを買った。
駐車場に戻ったところで昼食にすることにする。
駐車場のまわりにはワルンが何軒かある。
恰幅の良い女性がやっている店のディスプレイというかショーケースがきれいだったのでここなら衛生的だろうと思い、その店へ入った。
バクソー(普通の面とビーフンの両方)、チャプチャイ、飲み物を頼んだ。
料理の方の味は結構良かった。はじめて食べたバクソーも、結構うまかった。
考えてみれば、つみれ団子に醤油味で、結構日本的な食べ物だ。
食後に先ほど買い求めたシラックとおまけにもらった?マンダリンを食べてみる。
マンダリンは香りがやはり違うものの日本のみかんに非常に近くうまい。
シラックは、...、渋柿に甘味をつけてパサパサにしたような味だ。まずい。
腹がふくれたところで次の目的地へ出発。
その前にトイレへ。
トイレはバリ式トイレである。
便器のわきに水槽があり、手桶が入っている。
断水のときに水洗トイレを風呂の残り湯で流すようなものだ。
トイレはバリ式トイレである。
しかし、便器はINA※である。
ことが済んだら先ほどの出入口の少女が料金を徴収する。
一人300RP程度らしい。(外人観光客料金)
二人で500RPでもOKであったが、さすがにひとり100RPだと嫌というらしい。
ブサキを後にしてバトゥールへ向かう。
途中にゲートがあり、通行料のようなものを徴収される。一人400RPだったか。
ガスがかかって景色が良く見えない。時折のぞく晴れ間によってバトゥール湖と流れ出した溶岩が見えた。
幾度もここを訪れている連れは初めてだと喜んでいたが。
天気もさることながら標高がずっと高いせいかだいぶ寒い。
ブサキでそれほど寒くなくて上着が要らなかったから今度もそれほどでないだろうと思って車の中へ置いてきてしまった。
レストランわきの展望台は吹きっさらしなので特に寒い。
その展望台のわきの土産物屋に寄る。ここでもTシャツが5枚1,000円という。
気に入った柄があったのでTシャツを5枚買うことにした。
帰り際、マデは店の人に客を良く連れてきてくれたと礼を言われていたようだ。
他にも駐車場のまわりは道沿いに土産物屋があるので、この店は客足が遠いのだろう。
展望台から来た道を少し引き返して右に折れ、ウブドゥへ向かった。
道路から一段低いところに土産物屋があって、もっとライステラスを良く見ようとその敷地のようなそうでない空き地のようなところへ降りた。
よくぞここまでやったもんだと感心しながらひとしきりライステラスを見物した後、ちょっと悪いかなと思って見るだけでもと土産物屋に寄った。
わりと柄の気に入ったバティックがあった。
言い値が4万RP。
裏まで染料がきちんと入っているのと輪郭の線の感じからプリントではないように思う。
観光客価格で20,000RPか。
ブサキの手前でTシャツを買ってやらず後悔したことが尾を引いていて、(クタ以外の土地で)もう少しお金を地元に落としても良いのではないかと考え始めており、また、日本円に換算したときの差額が些少なこともあって、25,000RPで手を打ってしまった。
もう一枚色と柄の良いものがあって、冷静に考えればこちらはおそらく観光客価格15,000RPなのだが、すでにネタが割れているからもはやそんなに吹っかけてきていないような気になってしまって、先ほどのものと併せて5万RPでいいと言ってしまった。
そのとき店に遅れて入ってきた連れが目を丸くして驚き、再度価格交渉に臨んだ。
まずはじめのバティック。
彼女はこれは安物だという。
別のものをひっぱり出してきてこっちの方が高いという。
しかし、これは見るからにシルクスクリーンで、裏を見ると染料が生地にまるで染みていない。
店員もこれはプリントだという。
しかし彼女は以前に卸で見たときには高かったのだという。
お互いに間違っていないならば、シルクスクリーンの方がコストがかかるのか?それとも生地が高級だったのか?
いずれにせよ、高いと言われてもこれは柄も色も気に入らない。
その様子を見ると彼女は別のものを見つけてきた。
こちらは最初のものと同じように裏まで染料がきちんと抜けていて、これが一番高そうである。
店員のおばちゃんもこちらの方がシルクスクリーンぽいものより高いという。
しぶしぶながら一番最初のものと交換しても良いと言った。
彼女はさらに電卓を取りだし、怒涛の価格交渉を始め、推定観光客価格7,000RPのバティックを加えてトータル53,000RPに値切ったのであった。
店を後にして先へ進み、町中へ入った。
これからまだデンパサールでケチャを見るというのにもうフィルムが尽きかけていた。
コダックの看板を見つけてフィルムを買いに立ち寄る。
円に換算してみても同じかむしろ安いくらいの価格だった。
(ということは、地元の人にはかなり高価な代物だろうか。)
ウブドゥの町中では他にこれといって寄らなかった。
またの楽しみに取っておこう。
一路デンパサールへ向かった。
デンパサールのアートセンターは祭と重なっていて人でにぎわっていた。
駐車場へ入るのも一苦労で、ようやく車を止めてケチャの舞台へ向かった。
行きがてら屋台でピサン・ゴレンと、なんていうのか、ソーセージの代わりにバナナを使ったアメリカンドッグ、のようなものを買った。
18:30の上演には調度良い時間であった。入場料は一人8,000RP。
アートセンターを出る頃にはすっかり日もくれていた。
クタに戻る前にティワラ・デワタへ寄る。
マタハリよりずっと大きい。
ウブドゥで買ったバティック(安いほう)に似ているのがあって価格を見てみた。
9,600RP。
観光客価格としても15,000RP程度か。
やっぱり言い値の半額以下を目指さないとだめだな。
それでもずいぶん余分に払っているのだから。
またフルーツをいろいろ買い込む。
サラックやまんまるの巨大米ナスのような物など、もう名前もわからないフルーツを買い込んだ。
サンバルも一瓶買った。
家で使うために。
物価の調査をしつつ店内を回る。
ここは魚などもちゃんとクラッシュアイスの上に並べてある。
日本のスーパーと変わらない。
ここで食材を買えば安心だろう。
バクソー用のつみれ団子がたくさん並んでいる。
種類がいくつもあるらしい。素材が違うのか。
ひとしきり買い物を済ませ、クタへ戻った。
一人具合が悪くなってしまったので、3人で食事に行く。
時間も遅かったので、近めのDAYU Iに閉店間際に飛び込んだ。
英語と日本語それぞれ紙1枚のパンフレットがありストーリーが書いてあるのだが、インドネシア語がわからないから今一歩場面と一致しない。
正装をしていないがマデは大丈夫だと言うので見学させてもらう。
真ん中で煙のあがっている台がある。
その中に遺体があるらしい。
薪で焼けるのだろうかと思っていると、裏側から巨大なガスバーナーでサポートしていた。
足を見せなければ必要ないのだがまじめにバティックを腰に巻いていく。
長く緩い坂道の参道の両側に土産物屋などが立ち並ぶ風景は日本に似ている。
参道は階段ではなくスロープなので、寺院の階段の下までバイクで送る商売がある。
勧誘と排気音がうるさくて閉口する。
調理にはいる前に価格交渉をする。(重要)
最初、料理を一皿3,000RPと言ってきた!
地元民からは1,000RPもとらないらしいのに、外人観光客プライスとはいえ、せいぜいだしても2,000RPだろう。
交渉の末、食べ物は2,000RPになった。
ソッスロ(瓶)は相場の500RP。
GREENSANDというジンジャーエール(瓶)は2,500RPと高い。
(後にティアラ・デワタで調べたところ、1,750RPだったのでワルンの値段はこんなものかもしれない。)
ファンタ(缶)も(価格は忘れたが)めっぽう高い。バリでは缶より瓶の方が安いらしい。
このあたりのトイレはどこも有料だ。
駐車場を挟んでワルンの反対側にあったトイレへ行く。
入り口が二手に分かれていて、女性人が右手に行ったので男性用は左だろうと思って左へ進もうとしたところ、小さな女の子が盛んに右だという。
ところが、別の女の子は左だという。
男性もこっちで良いのかと聞いたらOK、OKという。
わけがわからんので右に進んだ。
間違っていたら戻ってくれば良い。
奥に行ったら男性用と女性用にちゃんと二つにわかれていた。
左側の通路の奥にもトイレがあるのが見えた。
ああそうか、左は別の店(有料トイレ)だったのか。
それで女の子達は熱心に自分の店へ入るよう言っていたのかと納得した。
見事なライステラスに引かれて車を路肩に止めてもらい見物する。
どこか懐かしい田園風景の中に違和感を感じる。
椰子だ。
たんぼの間に所々椰子が生えていて、それが懐かしいはずの田園風景を異なものにしている。
しかし、日本でも千葉も館山の方まで行けばフェニックスが生えるから、ウブドゥのような風景に出会えるかもしれないと思った。
ここでも日本語のパンフレットがあり、場面の説明が書いてある。
が、やっぱりストーリーが良くわからない。わからないけどおもしろい。
普通、このてのものは1回見れば十分なのだが、内容が良くわからないからまた見たいという気になってしまう。